トレードイン・スピーカーVer.1とVer.2の違い
XCEL AUDIOのトレードイン・スピーカーVer.2が出ていたことは、BMW Familie! 2006の時に知っていました。デモコーナーにXCEL AUDIOさんが出展していたので、ご挨拶を兼ねて見学に行ったとき、Ver.1、Ver.2、また他のスピーカーも含めて、比較視聴できるような展示がしてありました。
会場には、なんとBMWデモカーが勢ぞろい。5シリーズはもちろん、1、3、6、Xなど、すべてホワイトのクルマが輝いていました。お世話になっている谷本社長や後藤さんなどがいらして、とても親切なデモを視聴させていただきました。

このときに聞き比べたVer.1とVer.2の違いの感想は、中低音の豊かさでした。Ver.1はとてもクリアでシャープな印象でとても気に入っていました。Ver.2は、それにふくよかさをプラスしたような感じです。
「いいなぁ〜これ!」と思いましたが、せっかくhidde1号からhidde3号に移植したVer.1を、さすがにすぐに入れ替えはできないなぁ...と思いガマンすることにしました。
FiveLive in 浜名湖でのデモ
この後、11月に開催されたBMW5.NET FiveLive 2006 in 浜名湖にも、XCEL AUDIOさんは参加していただきました。このときのデモメニューは、スピーカーVer.2とともに装着された、ダンピング・コントロールとミュージック・アース。なんとFiveLiveのために、前日にデモカーを完成させてくれていました!
このとき、ミュージックアースを着けたり外したりするデモをやっていて、XCELの後藤さんがそれを試して、「ほんまや、違うやん!」とびっくりしていました。前日完成したデモカーなので、そのクルマは会場までそれを試せなかったのでしょう。
「え?そんなに違うの?」と思った私は早速デモカーへ。
車内に流れていた美しいピアノ曲を聴いて、「あれ、俺のよりいい音じゃん。」と感じました。これがVer1と2の違いか....と思うのも束の間、アースのテストを始めました。
「今はつないでないですよ〜」 う〜ん、いい音だなぁ...
「じゃ〜つなぎますよ〜」 あれ?違う!
「外しますよ〜」ん?あれれ...
「またつなぎま〜す」 おお、やっぱり違う!クリアになったぞ!
確かに違ったんですよ。元々かなりハイレベルでいい音、と私は思っているのですが、更にクリアさが加わって、ワンランク上?というのでしょうか、明らかな違いを体感することができました。
このミュージック・アースの値段を聞いてびっくり。約3万円だというではないですか。アーシングには、音だけではなくエンジン系にもメリットがあるはずだし、それでこの値段はお買い得!と感じました。
ダンピング・コントロールって何?
XCEL AUDIOさんのWebサイトには、このような説明があります。
『ダンピングコントロールはBMWのドア内部構造を研究し、BMWの為に開発したオーディオ用サウンドチューニングです。
チューニングは、ドア内部にあるスピーカーの背圧をコントロールし、スピーカーに適度なストレスを与える事で、スピーカーの持っている本来の性能を最大限に引き出す事を可能としました。』
ちょっと難しい説明かもしれませんね。実は私も恥ずかしながらきちんと理解できていません。でも、一般のオーディオ用スピーカーにおいてもエンクロージャ(箱)の内部形状やダクト、バッフルボードの材質など、スピーカーユニットを取り囲むものたちによっても音質が変わる、ということは雑誌等でも読んだことがあるので、基本的な発想はそういうことなんだろうなとは理解ができます。それをBMW車に合わせた形で調整をし、ベストな環境にしてくれるのが、このダンピングコントロールなんだと、とりあえずは理解しておくことにします。
試聴を開始。まずはiPodから!
取り付け作業を終えたhidde3号は、ローダー車に乗ってStudie神戸まで運ばれてきました。いよいよ新しいサウンドを試聴することができます!
まずはCDを聴こうと思ったのですが、荷物の中で見当たらなくなってしまったので、iPodを聴いてみることにしました。iPodは、AlpineのV-HUBコントローラで操作でき、とても便利なのですが、音源の接続は、純正のAUX入力をしようしているため、この時点でアナログ接続になってしまいます。この点で、やはりCDよりは一段音質が落ちてしまうことが気になっていました。
試聴してみたのはGeorge BensonとEarl Klughの共作、その名も「Collaboration
」というアルバム。もう20年くらい前の作品です。 学生時代、こんなギターが弾けるようになることを夢見ていたのですが、とても無理でした(泣笑)。このアルバムは、フルアコとアコギがメインの美しいサウンドが特徴で、今でもまったく古さを感じさせない、お気に入りの一枚です。神戸に向かう途中でも何回も聴いていました。
これを新しいスピーカー環境で聴いてみると....う、美しい!音が美しい!というのがまず最初の感想でした。音がクリアになったとか、メリハリが出たとか、そういう表現ももちろんアリなのですが、まず浮かんだ感想は、「美しい!」の言葉でした。これまでのVer.1での音質もとても気に入っていたのですが、Ver.2+チューニングによって、もっと自分好みの音に近づき、それを美しく実現してくれるようになりました。(美しいを連発すると、まるで某国の首相のようですね)
iPod用にデータ化された時点と、アナログ接続の時点で、CD直結よりも2段階も劣化要因があるにも関わらず、それを払拭するようにクリアな音質を実現し、さらに中音域のふくよかさをプラスした、とても良い音響空間が実現され、これには本当に驚きました。同様に音声はアナログ接続されているDVDもクリアに、さらにFMラジオでさえ、「これってラジオ?」と思えるほど、高音質になってしまったのです!
新たに発生した問題
トータル的に、サウンドシステムとしては圧倒的にアップグレードされました。ただこれによって、思わぬ問題点が出てきてしまいました。
それは何かというと、音源による音質のばらつき。デジタル接続のCD、アナログ接続のiPodとDVD、さらにFMラジオ。それぞれとてもいい音質で聴くことができるのですが、すべてが均一の音質を実現できる訳ではありません。CDを聴くにはトーン設定はフラットでも良いのですが、iPodを聴くときには、高音レベルをあげてやや補正してやる必要があります。また同じiPodの音源でも、ソースのCDによっても音質がばらついており、曲によっては低音を下げる必要があるものもあります。
当然以前も同じことがおきていたのですが、新しい環境になってからは、音源による差がとても目立つようになってしまったのです。音源を変えるたびに、音質を操作すればよいのですが、iDriveでは操作がやや面倒な上、設定の幅も限られています。こうなると、プリセットのできるイコライザーか何かが欲しくなってしまいます。とはいえこれはかなり贅沢な悩みで、高音質が実現できているからこそ、さらなる欲求として出てくるものだと思います。人間の欲には限界がない.......?
人間の耳の直前にあるもの、それはスピーカー。
いろいろと書いてみましたが、このクリアな音質は何者にもかえられません。事実として、施行したことはスピーカーユニットの交換と調整、それとアースの追加岳なのです。オーディオ機器の変更もなく、ましてやイコライザーの追加など無く、ここまでガラリと音質が変わってしまうのです。それは、純正オーディオが持っているポテンシャルを十分に引き出すことができているのではないでしょうか?
色々なものがデジタル化されている昨今ですが、音に関していえば、今も未来も空気振動を鼓膜で感じるという、人間側のアナログ的な仕組みはかわることはありません。最終的には、耳に一番近いところにあるオーディオ・デバイスは、やっぱりスピーカーなのです。これがいい音を出してくれない限り、その手前でどんな細工をしても無駄になってしまいます。
皆さんも、せっかくいい音を出せるクルマに乗ってるのですから、それを最大限に引き出すチューニングを、試してみませんか?
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